『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督作品。オールスター映画。
獣と人間との境界線を見世物小屋を舞台に描いている本作。やはりデル・トロは私利私欲に走る自分勝手な人間に対して大変にシビアだけど、そんな人間に虐げられている獣や獣扱いをされている者に対してとっても優しい眼差しを向けてくれる。その軸だけはどんな作品であろうと揺るがない気がする。
ホルマリン漬けの赤子、地獄がモチーフの見世物小屋のオブジェ。やはり筆舌に尽くしがたいグロテスクな小物や大道具から並々ならぬ監督の愛情と熱量と変態性が伝わってくる。