正直あんまり期待してなかったけど楽しめた。悪いところばかりじゃない。分かりきってたことだけどドラマの視聴がほぼ必須。
入れ替わる設定が本当に必要だったかは置いといて、入れ替わりながらの戦闘シーンは結構好き。ただ一番最初のドタバタしてる戦闘シーンが作中のピークだった気もする。ドラマ出身のカマラはちゃんと良いキャラしててフューリーやキャロルとの絡みも良い。
モニカに関しては微妙な感じ。確かにキャロルと関わりはあるものの作中じゃただの説明役になっていて、重要なことは全てモニカの口からキッチリ説明される感じは好きじゃない。
MCUにおいて、魅力的ではないヴィランが登場することは珍しくも何ともないが、本作ではその魅力的ではないヴィランの強さにすら疑問を抱いてしまいモヤモヤする。ヒーロー3人が力を合わせる必要がある程、あるいはヒーロー3人で戦って五分五分の勝負になる程このヴィランが強大な存在であるとは到底思えず「なんでこんな苦戦してるんだ？」と違和感を覚えるし「3人の内の誰か1人だけでも勝てるんじゃない？」とまで感じてしまう。強大なヴィランに打ち勝つ為にチームアップしてるはずなのに、そのヴィランの強さに説得力がないとチームアップする必要性も薄くなってくる。
ここらへんは戦闘シーンの見せ方、演出にも問題があると思う。バックボーンや強弱としての設定も含めて、ヴィラン周りは全てが微妙。
と、批判多めになってしまったがドタバタ劇としては全然楽しめる。確かに「ドラマを追ってないとちんぷんかんぷんで楽しめない」とか「シークレット・インベージョン結局何だったんだよ？」とか、そういう部分に関しては自分も一言文句言いたくなる気持ちもあるが、それは作品の悪さというよりMCUの悪さだし、作品単体を評価するのであればそこまで悪くないのでは。
今後に期待。
