まいこ

情婦のまいこのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
3.0
アガサ・クリスティの短編『検察側の証人』の映画化。主演のマレーネ・デートリッヒたっての希望で、監督にはビリー・ワイルダーに白羽の矢がたった。ワイルダーにとっては初の法廷劇だが、彼の作品特有の悪女は今作でも健在。

ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。

半世紀前に作られた超名作ミステリー。
弁護士ウィルフリッド卿と彼を演じたチャールズ・ロートンと夫婦関係にあるエルザ・ランチェスター演じる看護婦ミス・プリムソルの掛け合いが面白い。1番の見どころはマレーネ・ディートリヒ演じるミステリアスな夫人・クリスチーネの存在そのもの。立ち姿といい、振る舞い方がかっこいい。
ただ、キャラクター造形がはっきりしているからこそ、終盤、「?」となってしまったし、それに加えて"""!どんでん返し!"""と散々言われてしまった分勘づいてしまい、以降全く楽しめなかったという残念パターン。多くの作品に影響を与えた傑作なのは重々承知の上だけど、一回観たら満足だな。(総じて評価が高いし、親にも勧められたから期待しすぎたのかも)
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