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情婦のsasaのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.8
アガサ・クリスティ×ビリー・ワイルダー、面白くないわけがないのだけれど、予想を軽々と上回る面白さ!

ミステリものでありながら全体の1/3を占める冒頭の40分が弁護士事務所での会話なのだが、ビリー・ワイルダーらしい軽快な台詞まわしと個性的な登場人物のおかげで全く間延びしない。また本作の探偵役であるウィルフリッド卿のキュートかつ切れ物っぷりがすこぶる魅力的で、彼が次に何を発言するのかワクワクしながら見入ってしまう。

そして流石のクリスティ、ラスト15分の急展開はあっぱれとしか言いようがない。「これを観ていない人のためにも結末は言わないで」という最後の注意書きも頷ける。大傑作。
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