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情婦のkurtのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
3.7
アガサクリスティ原作の法廷サスペンス。
未亡人殺害事件の裁判の行方を描いた作品。

今作の主役はポアロではなく、ふとっちょ弁護士のウィルフリッド卿。
とにかく愛すべきキャラで、実際に夫婦でもある、看護師とのやり取りがコメディ調で面白い。
肝心の裁判ではめちゃくちゃ有能で検察側の追求をひょいひょいかわしていく。

この時代の作品にしては、全体的なテンポが凄く良くて、無駄なシーンがほとんどない。
メインの裁判所のシーンもあっという間に3日が過ぎていく。笑 もちろんネタバレ厳禁作。

できるだけ何も考えないようにして見ていたが、騙された!とまではいかないまでも、終盤の二転三転する展開は見応え抜群で最高の面白さ。
良い映画には時代は関係ないんだな。と強く感じさせてくれるような良作でした。
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