いつも映画を一緒に見に行く、同じ映画サークルの頼れる「まことくん」と知りあった時の会話で出てきた本作を久しぶりに鑑賞。
原作はアガサ・クリスティで展開の上手さはあるのだろうが、
「完成されたユーモア」
「ストーリー構成」
「鮮やかな脚本」
「カメラアングル」
この作品は完全にビリー・ワイルダー監督の卓越した演出手腕であろう。
特に法廷シーンでの人を画面いっぱいに配置して、証人、被告人、弁護人、検察官、陪審員のとらえ方が秀逸。
映画の好きな人が、
「ラストシーンがどんでん返しの映画は何ですか?」
と聞かれれば、本作をあげる方が多いと思われる、
「本当のどんでんがえし」
の傑作