スズナリ

情婦のスズナリのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.5
こんな名作があったとは!
裕福な夫人を殺したとして裁判に掛けられた男。状況証拠が揃う中、ウィルブリッド卿は彼の無実を晴らすため弁護を引き受ける。しかし、被告の妻であるクリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)は何か秘密を抱えておりー。
法廷ミステリーだが、テンポよく中だるみせず観ることが出来た。そして、何といっても特筆すべきはマレーネ・ディートリッヒの妖艶な演技。悪女をやらせたらこの人の右に出る女優はいないだろう。彼女の得体の知れない美のオーラは世の男性の心を掴んで離さないほどの魅力を持っている。マレーネを見るだけでもこの映画を観る価値はある。
そして、驚くべき結末。「決してネタバレするな」というアナウンスに従うが、「これぞミステリー!」と思うカタルシスを感じた。
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