これまでは、「介護するのって辛くて大変そう」という視点しか持ち合わせていなかったけど、この映画を観て変わった。
忘れていく側はそれ以上に怖くて不安でたまらないだろうと、体感させられた。
自分が自分じゃなくなっていくのって、どれほどの恐怖なのか。考えただけで涙がポロポロ出ちゃう。
アンソニーの虚な目とか、不安げな足取りとか。アンの寂しさとか、イラつきとか。
全部がリアルで苦しかった。
たまにありがとうって言われたり、ごめんねって感謝されたり。愛くるしいと感じる場面もあるから、余計苦しいんだよな〜。
アンソニー・ホプキンスの演技が、愛くるしさそのもので素晴らしかった。