ファーザーの作品情報・感想・評価・動画配信

ファーザー2020年製作の映画)

The Father

上映日:2021年05月14日

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ファーザー」に投稿された感想・評価

ちひろ

ちひろの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

戯曲を書いた方が監督だったので、演劇を想像しながら観た。父の視点で描かれてるからわたしたちも、知らない顔の女性が自分の娘だと言ってきたり、飾ってあったはずのお気に入りの絵がすっかりなくなっていたり、認知症を疑似体験している気分。ボケると馬鹿にされたり粗雑に扱われたりすりけど、本人からしたらホラー、恐怖でしかないだろうな。最後のシーンが、アンソニーの言葉がどうしたって悲しい。死って誰もが分け隔てなく向かう場所だけど、それが遠くても近くてもその恐怖は変わらない。その時優しく抱きしめてくれる人がひとりいたら良いな。それでずっと時計をずっと探していたのかもしれない。としたら辛い。人から見たらガラクタ集めてるだけかもしれないけど、本人からしたらひとつずつ理由があって。徘徊も。

葉が一枚ずつなくなっていくようだ。どこに横たわれば良いかも分からない。時計がないから去る時間もわからない。誰か迎えにきて欲しい。

認知できなくなっていることをわかっているから、それに対する策もないこと、誰もどうしようもできないこと、それでも進まなきゃいけないこと、全部恐怖だ。
本人から見た認知症の世界。こんな感じなのかなあ。全ての葉が落ちていくよう、の言葉が切なかった。
これが幻想なのか現実なのか…そしてこれって本当に演技なのって、すごいもの見させてもらった
Karuna

Karunaの感想・評価

-
記録2021-52

期待以上!!
鑑賞者も認知症のアンソニーホプキンスと同じ感覚を味わう感じ
Milky

Milkyの感想・評価

4.5
検証したいシーンがいっぱいあったのでリバイバル上映でまた観たい作品。
現実のことと信じ観ている観客に起きる混乱の、何倍もの不安を常に感じながら生きていく。
まりも

まりもの感想・評価

4.3
観てからひと月経ちましたが、なかなか言葉がまとまらない映画でした。

認知症を持つ本人が見ている世界を体感できるよう作られた映画は、今まで観た映画の中では初めてです。少しでも認知症に関わる人には観てほしい。

覚えられない人に思い出させようとする事がどんなに酷か、何気ない言葉であっても、こちらから観た真実を突きつけられ、その気持ちをうまく伝えられない混乱や孤独が改めて感じられました。

ただ、やはりこの映画も認知症の人を自分を失っていく可哀想な人としてしまっている気がしました。観て、認知症に強く恐怖を持ってしまう人もいるかもしれない。映画のアンソニー・ホプキンスは笑わない。もっとアンソニー・ホプキンスは笑えるはずだし、一緒に笑いたい。

短めの映画ですし、そこからどうしたらその人の核を大事にできるのかまでを描くのは難しそう。本人の世界を知ってもらう趣旨もボヤけますし、考え方は色々ですし。

寿命が伸びた今、認知症はどんどん増えていくのだと思います。なんだかそれは、やたら無くそうとしたりその人の病気としてだけで見るのでは追いつかない、自分は人間の自然の摂理のような気がしてしょうがないです。

自分もなるかもしれない。なったらどうしよう、と、いたずらに恐れるのではなく、今生きている人はみんな毎日死ぬまでの時間を生きているわけですから、自分が何が大事なのかを大事にしたいと思っちゃう。
わたしは死ぬまで地味に美味しいものを食べて、地味に楽しいなと笑ったり泣いたり時にはちゃんと怒ったりして、少数の大事な人と生きていきたいと思う。映画はずっと観たい。全部叶うかはわからないけれど、自分で決めることが難しくなったらそれを理解しようとしてくれる人に託したい。
なんか当たり前に真面目な感想になってしまいました。わからないけど今はそう思う。
yoshiyuki

yoshiyukiの感想・評価

4.3
認知症の父親の視点から映る物語を描写した映画。

認知症によって引き起こされるのは思い出の喪失及び混乱、過去を忘れることによる孤独であることを感じさせられた。

全ての真相が明らかになった後、このシーンはこういう意味だったのかっていうところも次々と解釈ができるのがいい。あのシーンとかもろ虐待じゃないかということも思い起こされた。恐ろしい。

僕も親戚に認知症の人間がいるけど、あの人もアンソニーと同じような思いを抱えているのだなと再認識させられた。身近にいる人間の恐怖を追体験できるという意味で秀逸な映画だったと感じている。
座席

座席の感想・評価

4.0
記憶というものは
当たり前すぎて
なくなることなど想定して生活をしていない。

そんな確固たるものが揺るぎ始めたとき。
実際は自身にも起こりうる、想像など絶する日常を
擬似体験的に垣間見ることのできる傑作。

すごい。
しい茸

しい茸の感想・評価

4.0
2021-22

私にとっては結構斬新な作品だった。

"老い"や"死"などは、家族系の映画には不可欠な要素であって、これまでたくさん観てきたけれども、
そのどれも"見届ける側の"視点だったと思う。
大好きなお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんが、段々と弱っていく。
周りの人の心の整理や苦悩、葛藤などを描いてきたと思う。

けどこれは、"当事者本人の"視点。

さっきまでいたはずの娘が、そこにいない。
見たことのない男が勝手に家にあがりこんでいる。いったい誰だろう。
新しいヘルパーさんは、お気に入りの末娘にちょっと似てる。楽しみに待っていたのに、来たのは全くの別人。
これは俺の家だったはずなのに、廊下の突き当たりの扉を開けると、何故か物置だ。
俺の腕時計がまた無くなっている。目の前にいる男がつけている時計は、まさか俺のではないか?





こんなことが毎日身の回りで起きていて、何が何だか分からない。
理解しようにも、おかしなことばかり。
疲れてやる気も失ってしまう。

アルツハイマー型認知症を患う多くの人が経験することって、この何倍も辛いんだろう。
今まで出来たことが段々分からなくなる不思議。その過程で感じる苦悩と葛藤は、周りの家族だけじゃなく、なによりも本人が辛いんだ。
もちろん自分を犠牲にして献身的に世話をする家族にも大きな葛藤はあり、誰が悪い訳でもない。

そのことを自然に教えてくれたとても良い作品。

レクター博士(アンソニー名義で出演)はとても茶目っ気があり、皮肉で嫌味も言う、英国おじいちゃんって感じ。

人は必ず老いるし死ぬけど、その前に身近に起こる問題として
本人が自然体でいられるようにどう工夫したらいいか、考えたいなと思わされた😌

余談だけど直近でまた近親者が亡くなり、前回祖父が亡くなったときこのSNSでフォロワーさんに励まされたことを思い出した✨
HM

HMの感想・評価

3.8
かなりリアル!
まさに遠距離介護中なのでだったので、本人は、こういう感じになるんだーと色々考えさせられた
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