ファーザーの作品情報・感想・評価

「ファーザー」に投稿された感想・評価

SayaOmura

SayaOmuraの感想・評価

4.2
アンソニーホプキンスの名演とともに、混乱していく、初めての映画体験でした。認知症の方の視点を描いた本作は、ホラーのようでもあり、場所や人などの周囲がくるくると変わっていく、一種の冒険のようにも感じられます。
名前も誕生日も同じ設定にして、アンソニーにあて書きされただけ、リアリティがすごい!チャーミングでもあり、悲壮感も漂う、素晴らしい役者さんだなと思いました。
asa

asaの感想・評価

-
見ていない見ていない









町山さん紹介
題材、認知症
ヨーテボリ映画祭にて。

アンソニー・ホプキンスがとにかく可愛らしいおじいちゃんを演じているのだけど、これはいろいろな思いが混じり複雑な気持ちになる映画だった。

元は戯曲とのこと。

アンソニー・ホプキンス演じる認知症の80歳の老人、実際のホプキンスの年齢と近いし、その役名がアンソニー。
ホプキンス自身が元気で何事もなく生活している様子はインスタ等で見ることができるが、もしも彼が認知症になってしまったらこんなふうになるのでは?という、不謹慎ながらリアルな想像をしてしまって辛すぎた。

アンソニーの記憶の混乱をそのままストーリーとして見ている感覚、まるで記憶の混乱の追体験のように感じる。

そこにいる人がわからなくなる、さっきまで見ていた物を忘れる、自分がどこにいて何をしているのかわからない。

当事者しかわからない感覚だろうと思っていたことを、画面を通して疑似体験しているようで、アンソニーとともに喜怒哀楽を味わう。

ストーリーとしてはシンプルすぎるのだけど、その見せ方語り方、構成で最後はガッツリ引き込まれていた。

あんな可愛らしいおじいちゃんが泣く姿は辛くて見てられなかった。
感動や悲しみとは違う意味で泣けてきた。

アンソニー・ホプキンスはやっぱり偉大だな。

どうか元気で長生きしてほしい。
老いていく父親と娘の静かな物語なのかと思って観たら、何が本当か分からない〜!どうなっちゃうの〜!とハラハラしながら、推理しながら、あーでもない、こーでもないと、時空が狂ってるのか?ガスライティングされてるのか?みたいな気持ちになり、認知症ってこういうことなのか、と本当に恐ろしくなりました。