感想言うのは難しい…
みんなが誰かを思い出す作品であることは確か。
鑑賞中は、何が起こってるのか理解するのに精一杯で涙は出なかったけど、他の方の感想読んで泣いてしまう。
誰かの過去であり、自分の未来。
私も20歳になる寸前に突如父親の介護に向き合わなければいけなくなって、今後、恋愛しても仕事して結婚するとしても父親の事を理解してくれる環境を選ばないといけないと思うとその辺考えなくてもいい同年代の友達が羨ましくてしかたなかった。今もまだ半ば。アンのだんなのシーンとか私の心配の具現でしかないので、観てて苦しい。
認知症はもっと大変だろうなと思う。見た目元気そうだから泥棒扱いされたり、自分のこと分からなかったりする事をすんなり受け入れられないだろうな。
でも、当事者にしたらホラー状態なんやろうな。特に認知症なんか自分以外全員敵にみえるんやろうなぁ。あったはずのものがない。いたはずの人がいない。この作品はそれを体験させてくれる映画。孤独感がリアル。
介護する方も、される方も地獄。
レクター博士の演技は目を背けたくなるほどリアルで、父親の事と、さらに将来自分もこうなるかもしれんこと考えて生きるのがさらに嫌になった。
