いつかは自分の父、そして自分も…
認知症の恐怖を追体験できた本作。
まさかこんな内容だとは想像もせず、いい意味で期待を裏切られた。認知症の視点で進む物語だからこその展開だった。
アカデミー賞主演男優賞受賞も納得のアンソニー・ホプキンスの演技。この穏やかさと傲慢さを絶妙に醸し出す演技は彼にしかできない。最後の泣きじゃくるアンソニー可愛すぎ。
変わりゆく父親を見守るオリヴィア・コールマンも最高。『ザ・クラウン』でもそうだけど、ちょっと疲れてきたって時の彼女のため息が大好きです。
そして愚かな笑顔たっぷりのイモージェン・プーツちゃんは相変わらず可愛かった。