認知症をテーマにした映画は数あれど、今作みたいに本人視点の映画はあまり無いかな？
トムハ演じるカポネが近いけど、あれは部分的であったし、本人視点ではあるけど、何処か他人事の様な作りだった。
今作は、まるで自分が認知症に飲み込まれた様な世界観。
何が現実で誰を信じていいのか？
時系列はどうなっているのか？
パン屑を拾い集めて真実に辿り着きたくても、余計道に迷うような…そんな作りで
一生懸命探そうとすればするほど観てる側もパニックに。
認知症の人が見てる世界がこんなだとしたら、思ってたより数倍恐怖だなと。
否定的な言葉を使ってはいけないって言われる理由が良くわかった！
それを体感させてくれたのは凄い！と思う。
アンソニーも流石の演技だったし。
ただ、好きな映画かと聞かれたら、好きじゃない…しんどいから〜！
でも観た人と、何が真実か語りたくなる映画！
あの記憶はジェームズだよね？？
ポールじゃないよね？？
アンには幸せになって欲しいのに、あれがポールじゃあんまりだ…
