仕事で認知症の患者さんとよく接するが、認知症の症状は様々でそれぞれに違う。
そんな一例として、認知症(の方が見ている)世界を非常に分かりやすく描いている。
他者から見ていると何が起きているか分からないものでただ他人に迷惑をかけているように思え、例え理解したとしても少し寄り添える程度だと思う。
それが愛する家族に起きたとしたら、本人も家族も共に生活するのはツラい事が多いだろう。
時に第三者の介入が必要なのだと、そう思わされる。
認知症というものがより理解されるきっかけにこのような作品は有り難い。
そして、難なくこの作品の世界観に引き込んでくれる演者達の巧みな演技力にただただ拍手。