「サウンドオブメタル」同様、患者目線で描かれた作品。
自分の母親が認知症になってしまったとか父親がボケてしまったとかそういう話はよく聞く。そしてそういう話を聞いて僕がいつも思うのは介護ほんとに大変だろうな、可哀想だなとか介護側のことばかり。もちろん介護側の辛さはものすごいものだと思う。でもこの映画を見て本当に辛いのは患者本人なんだなと知ることが出来た。
誰にも理解して貰えない、何が起こっているのか、なんでみんなそんな目で自分を見てくるのか分からない。次第に自分がおかしいんだと気づいていく姿は見ていてとても悲しい。
ポスターにもある通りアンソニー・ホプキンス史上最高の演技。当時83歳にも関わらず長い台詞を覚えこれだけの演技力はさすがとしか言えない。
貴重な映画体験でした！
