名優アンソニーホプキンスが認知症の役で主演。
その認知症目線で物語は進んでいくのですが、認知症は統合失調症とよく似ていると感じた。精神分裂病より以前は早発性痴呆と呼ばれていたのも頷ける。そして、統合失調症だった義父を思い出した。
私の血縁者に統合失調症の患者はいなかったので私に遺伝も考えられなかったし、義父が虚空に怒鳴ったりしているのをみても全く理解してあげれてなかった。
若い時から統合失調症に罹っていた義父。その場合症状が酷くなる確率が高いと言う。
私はその数年後、感応したのか、そういう環境要因が大きかったと思うが、同じ統合失調症になってしまった。まさかだった。因果応報だな、と泣いた。その後別の病気で義父は亡くなってしまった。後悔が残った。
私が精神疾患に偏見を持っていたのは事実だ。精神修行である剣道では有段者だし、自分ではタフだと思っていた。でもいつどんな病気に罹るかなんて分からない。
認知症も明日は我が身だと思った。
私は寛解し、目眩、幻聴、体感幻覚など時折現れるが、幻は幻と客観的に冷静に正気で判断でき、今は世の中を見れてる。
平和さや、便利さや、周りの暖かさなど当たり前の事と思ってた事は当たり前じゃないのだとも思う。
周りや今穏やかに暮らせている事に感謝して生きていきたい。
