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キネマの神様のryusanのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
3.8
松竹100周年記念作品。
映画を愛し長くその世界に携わってきた山田監督だから作れた作品。
主演の志村けんさんが逝去したため沢田研二さんがその遺志を継いで完成した作品だけに映画界が受けたコロナ禍の影響もしっかり描いています。

元映画助監督の円山ゴウは初監督作品「キネマの神様」で内輪もめして会社を辞めてしまう。
それ以来借金で家族を苦しめ酒とギャンブルに溺れる人生。
そんな彼に救いの手を差しのべたのは孫の雄太。「キネマの神様」のシナリオを一緒に書き直してコンクールに応募する。
ゴウに愛想をつかしながらも彼を見捨てられない家族や昔ながらの友人。
映画の神様に愛された人生を今と昔をつなぎながら描きます。

八百万の神の国だから。
きっとキネマの神様は本当にどこかで私たち映画ファンを見守ってくれているかもしれませんね。
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