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キネマの神様のodyssのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
3.0
【ジュリーの老いと北川景子】

この映画、筋書きよりは役者で見る作品になっていますね。
脚本は、悪くはないんだけど、突きつめられていなくて(例えば菅田将暉が初監督作をあきらめるあたりは、あっけなさ過ぎ)、ほどほどの線でまとめられているのが、ちょっと残念。

で、役者なんですが――
ジュリーも老いたな、というのがまず最初の印象。
でも、78歳という役どころなら、歩き方なんかはもう少しヨタヨタしていないとおかしいんじゃないかな、実年齢では70代前半だけど、役者は体を鍛えているから、一般人より元気なんでしょう。

北川景子さんが良かった。
昔の銀幕で観客を惹き付ける美人女優の役どころがぴったり。

永野芽郁は、私は好きじゃないんですけど、この映画ではまあまあかな。
でも北川景子さんと比べると、美人というほどではなくてちょっと可愛い程度というのが分かっちゃいますね。

寺新役の二人、野田洋次郎と小林稔侍も良かった。
でも私だったら人間ができていないから、ラブレターをめぐる一件では菅田将暉と絶交していると思うなあ(笑)。
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