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キネマの神様のラムのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
3.8
キネマの神様。

公開当初から楽しみにしてたけど映画館で観ることが叶わず、ずっと暖めてきた作品。

primevideoでようやく鑑賞。

豪華すぎる俳優陣の顔ぶれに最後までドキドキとワクワクが止まりませんでした。

昭和の大根女優を演じる北川景子の演技力!
ぴったりだったし、流石でした。
めちゃくちゃ綺麗で大好きな女優さん。

現代の落ちぶれた郷の姿を沢田研二が演じていて、かなり賛否あるみたいですが、私はジュリー贔屓なので、志村けんの代役は彼しかないと感じました。
酒と博打と家族に依存してるどうしようもない老人を演じきる姿、素敵でした。

公園でワンカップ片手に競馬新聞持って大声出して、実際居てそう(笑)
大阪物語のジュリーの役柄を想起させるクズ男っぷり、私は郷役にぴったりだと思いました。

今思えば、志村さんの訃報から少し経った今だからそう思えたのかもしれない・・・。

開始早々から大好きな菅田将暉の魅力を余すところなく観れてほんと幸せ。
菅田くんのクズ男っぷりの描き方、少し薄く感じてしまった。
もうちょっとあっても良かったのかな?

菅田君が唄う、「うたかた歌」も好き❤
エンドロールで歌詞が染みてきた。

永野芽郁ちゃんの「バカ~」が可愛すぎて。
そらみんな好きになっちゃうわ。
淑子ちゃんはきっと幸せだったと思う。

人生80年、振り返ってみて幸せだったかどうかなんて本人にしか分からないし、相手を幸せに出来てたかどうかなんて愚問。

私自身、人生の帰路に立った時の選択に後悔の連続だったし、不甲斐ない自分に嫌気がさすけれど、あの時のあの選択で今があるんだと、今のこの幸せをヒシヒシと感じています。

今日が1番新しい私。
今日も明日も幸せな日でありますように。

終着点で振り返ってみた時、イイ人生だったなと思えるようこれからも毎日を大切に積み重ねて行けたらいいな。

今のこの気持ちでこの映画に会えて良かった。

最後に、志村けんさんに敬意をこめて

当時、訃報をニュースで知りそれでも志村さんのバカ殿様から笑顔をもらえたこと。
思い出しました。
どうぞ安らかに。

素敵な映画をありがとう。
ラム

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