にさ

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-のにさのレビュー・感想・評価

2.2
サスペンス映画として見に行くと落胆するのでそういう期待は持たない方がいい。

犯人の顔も序盤の方で明らかになり、観客のほとんどが予測できるような結末。

安楽死をテーマにしているのはおもしろいと思うが、その安楽死に対するイメージを植え付けるのが下手。安楽死は殺人だから〜の一点張り。正直、安楽死に対してそれほどマイナスな印象を持っていない私にとって綾野剛と北川景子がなんの信念を持って奮闘しているのかわからない。綾野剛はすぐ怒鳴るし、北川景子は一生北川景子のままだった。私たちがのめり込む隙がない。ずっと最後まで傍観者であることを強制された。

最後の現場のドクター・デスのセリフがドクター・デスの思想を表しているのだと思うが、なんとなく浅い。ドクター・デスの風貌がコロコロ変わる様がドクター・デスのサイコパスっぽさを演出してるのかなーと飲み込んだ。普通はそんなコロコロ見た目を変える余裕はないと思うけど。

淡々と見ることをお勧めする。
いい邦画ではないが、そこまで悪い邦画でもないと思う。平均以下くらい。
にさ

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