とてちてた

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-のとてちてたのレビュー・感想・評価

1.0
今まで見た映画の中で、一番酷かったです。
あまり酷評をしたことはありませんが、これは途中退出しようかと思ったほどでした。
原作好きな方は、見ない事を強くおすすめします。
犬養は別人のただただ血の気の多い熱血漢、高千穂は弱さあってこそなのにそれが微塵も感じられない、犯人の動機に至ってはこの作品の中で一番大切な「生きる権利と死ぬ権利」を全て無視。
脚本を担当された方は、原作を読んだのかと疑いたくなるレベル。
あの作品を読んで、どうして犯人の動機や安楽死に対する思いを、あんな薄っぺらい言葉や理由で表現したのか話を聞いてみたいくらいです。
演者の無駄遣いとまで思ってしまいました。
小説と全く同じ作品はもちろん期待していませんでした。
でもここまで違うとなると、話は別です。
「中山七里さんのドクター・デスの遺産」が好きな方、イメージして行かれる方は、覚悟して行っていただきたい。
それを差し引いても、安っぽい音楽、謎のカメラワーク。
決して良い作品とは言えない一本でした。