Jeffrey

14時間の恐怖のJeffreyのレビュー・感想・評価

14時間の恐怖(1951年製作の映画)
3.0
「14時間の恐怖」

冒頭、ニューヨークシティーホテルの朝。ルームサービスのウェイター、15階の部屋、窓から突き出た外の小さな緑に宿泊客の男が立っている。幼児期、両親の愛、成長、心を閉ざす。恋人、自殺、交通巡査。今、24時間に渡って探り合う人々を描く…本作は1951年にヘンリー・ハサウェイが監督した恐怖サスペンスで、彼の力作である。それとグレース・ケリーが端役でスクリーンデビューしたのもこの作品である。本作は冒頭から静寂な演出がある。この映画サイレント映画かとを見間違えてしまうほどの演出だ。静まり返った道路を歩く巡査官の姿。次の瞬間、ホテルが映り込み、ウエイター(客室係)が開いた窓をふと覗くと右端には今にもそこから飛び降り自殺をしようとしてる男の姿があった。そして女の叫び声が鳴り響く。続いてパトカーが到着し、慌ただしい雰囲気に一変する。ホテルの外は野次馬でいっぱい、数人の関係者が男に説得を試み始める…さて、物語は幼い頃から両親の愛に恵まれなかった男は、愛しき人を幸福にできないかもしれないと悩み、自殺しようとホテルの縁に立つ。警官は、彼の自殺を思い留まらせようと試行錯誤するが…と簡単に言うとこんな感じで、心理劇風な演出が個人的には良くて、駆け引きが面白い。
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