オーストラリアで最大の競馬レースであるメルボルンカップ。1861年に創設された伝統あるレースで、現在の優勝賞金は日本円で約6億円。
このレースで女性騎手として初めて優勝したのがミシェル・ペイン(1985-)。競馬一家の末っ子として生まれた彼女は兄姉と同様に騎手の道を進む。騎手の多くが男性で、女性騎手は徹底的に軽んじられた。それを跳ねのけ、姉の死(落馬で亡くなった)を乗り越え、自身の落馬によるケガを克服して、2015年にメルボルンカップを制した。その執念と気迫が胸に迫る。
主人公ミシェル・ペインを演じたのはオーストラリアの女優テリーサ・パーマー(1986-)。本作で初めて彼女の存在を知ったが、素晴らしい女優。父親役のサム・ニールも味のある演技ができる実力派の俳優。また、ダウン症の兄の役はスティービー・ペイン本人が出演した。
2024年7月、ミシェル・ペインが現役を引退した。今後は厩舎を運営するとのこと。