うえのひろむ

チィファの手紙のうえのひろむのレビュー・感想・評価

チィファの手紙(2018年製作の映画)
4.3
監督も一緒だし、基本的なストーリー展開は『ラストレター』と一緒。
ただ中国の役者さん、まったく知らないので先入観なく、新鮮な気持ちで観られた。
『ラストレター』を観ているからか、上映時間は短く感じた。
なにか『ラストレター』よりも展開が早かったというか。
日本版との一番の違いは男の子が、姉の子供だったこと。
ラブストーリーに重点を置いていた日本版より、家族に焦点が当たっていたように思う。
うまく感情が処理できないキャラクターがいることで、残された側の喪失感を深く感じられるというか。

そして、やっぱり不覚にも落涙してしまった。
日本版でも、中国版でも、作家がかつて送った手紙を読むシーンは泣ける。
あとオチを知ってるだけに、早々に同窓会のシーンで泣きそうに(笑)
改めて思ったのは岩井俊二作品で一番好きなストーリー。
『ラストレター』を、もう一回観たくなる。

2021年6本目
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