権力と、生活がどう繋がるのか？を考える映画。
ルーマニアのライブハウスで起きた火事の後、熱傷病患者が感染症で多数亡くなったことをきっかけに医療機関の不正や汚職が露呈。真相を追うスポーツ紙ジャーナリストと、なんとか制度から変えようとする新政権の保健相に密着したドキュメンタリー。「芯まで腐っている」状況に、見ている側も絶望する。でもこれは現実に起こっていること。
後半で、ある人物が「ネットで書かれている、保守派(汚職側)への批判は投票者の10-15%ぐらいなんじゃないか」と発言しながら選挙に憤るシーンが出てくるのだけど、なんともリアル。全然他人事ではない。
火事のパニック映像が出てくるため、その点だけ事前に心構えしたほうが良いかも。
