[]　50点

本作品は二部構成になっている。創作活動に行き詰まった元女優アリソンと彼女を山奥のコレージに招くゲイブ＆ブレア夫妻の物語。これを劇中劇として、映画監督であるゲイブが妻アリソンをほったらかして共演者ブレアと不倫する物語である。これだけ聞いて似非アノーチャっぽいなと思ったが、勿論全然違った。それにしてもクリストファー・アボットはいつ見ても導火線短そうな男の役ばかりだし、サラ・ガドンは見かける度に妊婦の役やってる気がするな。第一部は基本的には三人が密室で喧嘩する話だが、『バージニア・ウルフなんかこわくない』方式にするには登場人物が一人足りず、一対一対一でずっと戦ってるので、怒鳴り合いがどこかに決着することもなく、正直"だから何だ？"という程度で終わってしまう。第二部になるとサラ・ガドンの存在が"アリソンを嫉妬させるという名目で不倫する相手"というフワッとしたものになり、壊れていくアリソンとシンプルにクズなゲイブという構図で延々と戦いを繰り広げているだけなので余計退屈に。でも、二人に振り回されるクルーたちの苛立ちがリアルで面白いのでちょっとだけ加点。

フランスのインディ映画がヴァンサン・マケーニュに頼りすぎなのと一緒で、アメリカのインディ映画もクリストファー・アボットに頼り過ぎでは？去年の新作ベストの追い込み期にそっと外したのが正しい判断だった。

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これ私は好き。2話あって、メインの登場人物は同じだけど2話目は役が違う。旦那の浮気で奥さんが怒り狂う話。
コテージのオーナー夫婦と、そこに滞在する事になった独身で元女優との三角関係。妊娠中の奥さんは旦那がこの女性に惹かれていくのを感じていて夫婦仲は険悪。
2話目は役が交差してて新鮮だった。

6/10
ローレンス・マイケル・レヴァイン監督脚本
オーブリー・プラザ　サラ・ガドン
俳優を辞めて監督になった女性(プラザ)がアイデアに煮詰まって
田舎のコテージを借りる。コテージの主人はアーティスト
を諦めた夫婦(ガドンら)だったが、その夫と女性が惹かれ合う。
そこまでで、一旦話が変わり、場所は同じままで、人物が
別の役割での話が展開する。
話の構造は面白いが、アイデアだけだった。