ろっち

ライムライトのろっちのレビュー・感想・評価

ライムライト(1952年製作の映画)
5.0
舞台に生きた男の話。
歳を取り、落ちぶれてしまった元売れっ子芸人カルヴェロは、ある日、同じアパートの部屋でガス自殺を図り意識不明のバレリーナのテリーを助ける。そして介抱する事で自分も刺激を受け、もう一度舞台で活躍したいと考える。しかし現実は厳しく上手く行かない中、テリーは復帰を果たし……ってあらすじ。
何度観ても名作。
何より上映当時の1952年にこのクオリティの演技と、物語を作り上げてる事に感動する。
そしてチャールズチャップリンさんの演じる悲しき男。道化師のプライドと、歳の差と、テリーの幸せを願い、解ってても想いを受け止められない、その表情が堪らない。
さらに物語を盛り上げるのが、どこまでも一途なテリー。思い出の彼に揺れるもカルヴェロへの愛は本物で……。ラストを分かってても、二人の幸せを願って観入ってしまう。
この作品は私の「映画好き」への第一歩となった映画。初見は小学生でした。何度観ても、思い入れが強過ぎてレビューが書けないでいました。自分の思い出と重なったり、美化し過ぎてたり。青春時代に一緒に観たあの娘は元気かなぁ…とか笑
今回はネトフリで見放題なのを知り、いつでも観れる!と思い書きました。つまりいつでも書き直せるって事で、笑笑
やっぱり音楽がイイ、たまに口笛でメロディを吹いてしまう。そして名ゼリフ多数。「人生は願望だ。意味じゃない。」ってのは多分、この作品を観て無い人でも、聞いた事があるでしょ?(無かったらゴメンなさい)
ちなみに、タイトルのライムライトは昔の舞台照明で使われていた照明器具で「名声」の代名詞でも使われる。
ふぅ…原点に戻った気がする。誰に何を言われても私は満点をつけます!

まぁ多くは語るまい(笑)の私が、
「そりゃあ今観りゃ色々あるさ。でも好き、どうしようもなく好き。好きなの」
で、たまには語る。の巻でした(笑)
ろっち

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