aomushi

ライムライトのaomushiのネタバレレビュー・内容・結末

ライムライト(1952年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画をもっと早く知っていたら、
人生あんなに苦しく迷わず済んでいたのかなと思う。沢山自分の人生の道なりの事を思い出し ながら観ていた。
苦しくも希望に支えられながら生きている、どんなに今は苦しくて死にたいと思っても、そのうち生きることが習慣になってくる。
死ぬ事と同じように生きる事も訪れる。

最後までコメディアンとして生きた男。
自身の限界を知り、愛する人の為に去ったあとでも 彼は芸を磨いて コメディアンで生活をしている。 プライドがあんなにあったのに、今はない。生きる為に頭を下げチップをもらい 明るく振る舞い生きてきた。

その間も 友人と新作をなん度も考えて
いつか舞台に立つ時の為に準備をしていたからこそ あの爆笑 鳴り止まぬ拍手を
もらう。

ダンサーが生きる事に希望を見いだせないとき 彼が励まし 彼が傷心したときは
彼女が励まし家計を支える。
こんな2人になりたかったなぁと思いつつ
ただ彼女からの愛は感謝から来たものだろうし、それも愛だと思う。
彼が彼女を救いたいと思ったのも 男女の色恋抜きで そう思ったのだと思う
夫婦として成立するかと思うが
年寄りとこれからの若者。
夢へ向かっていく姿と、 おいぶれてく姿の
対比が泣ける。越えられない時間差がそこにはある。

最後 身体を痛め自分でお客に言うとステージに連れてってもらって
一言 続けたいけど身体が動きません。

と事実を言ったのに、笑われる。
ギャグだと思われる。

なんと粋。なんてかっこいいんだろう。
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