【シンプルにトリッキー】
レベッカ・ホールの確かな演技力のおかげで、ほぼ一人演技でも十分に作品が持つのはさすが。存在感が素晴らしい。
映画のトーンはずっと抑え気味で、静かにゾワゾワさせてくる感じ。
トーンはシンプルでも、その構造は想像以上にトリッキーで、正直話の内容を飲み込みきれなかった感は否めないなぁ。
良く言えば、凝り過ぎちゃうくらいに”凝っている”作品。『透明人間』を彷彿させるような演出や、随所随所の映像トリックは、近年増えている幽霊に頼らない”凝ったストーリー”が魅力のホラースリラー作品そのもので、楽しめた。
いかんせん、真相が?のせいで、全体の印象がボケてしまったのが残念。
P.S. 何気にステイシー・マーティンの出番が少なくて残念だった。