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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのsamiamのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

曲をまったく知らないバンドのドキュメンタリー映画だったけど楽しめた。流れた曲が凄くいい!映画終わる頃にはアルバム買って聴く気満々になってた。上映後に早速アマゾンでCDを購入。中古だけどね。😅 待ち遠しい!

インタビュー受けるメンバーが豪華。ブルース・スプリングスティーン、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、みんなこのバンドへの思いを熱く語る。ボブ・ディランも少しだけ。😄

そもそも、このバンドの名前はボブ・ディランのバックバンドとしてツアーをしていた時に、ボブ・ディランのバックの"あの"バンド的な意味で聴衆から呼ばれていたのをそのままバンド名にしたそうな。

それにしても、ボブ・ディランとツアーしていた時の聴衆の扱いが酷い。ボブ・ディランがフォークからロックへの移行期的な時期だったそうで、第一部のギター一本の弾き語りは聴き惚れている聴衆が第二部のバック付きの演奏ではブーイングの嵐だったという!
私の大好きなみゆきさんも、同僚のファン仲間が、アコースティック中心の編曲の時の曲は好きだったけどエレクトリック中心のロック調の編曲になってからの曲は好きでないという言葉を聞いてがっかりしたことがある。同じみゆきさんの創作だし、本質は変わっていないし、むしろ発展して幅が広がっているわけじゃーん、と思って悲しくなった。そういう見方の方が本物のファンでしょう?自画自賛😅
ザ・バンドのドラマー、リヴォンはボブ・ディランのファンからのブーイングにより心に深く傷を受け、油田で工夫として働くと言って一時バンドから抜け出てしまう。後にそこから引き戻されたから良かったけど。

リヴォン以外にもボブ・ディランとのツアーで聴衆に嫌気が差したメンバーはピンク塗装の家に籠っての共同生活をおくり、創作活動に専念する。その中でボブ・ディランも認める名曲が産み出されて絶頂期を迎えていく。
絶頂期には誰もが認める仲が良さで5人兄弟の様であったらしい。
しかし、ミュージシャンによくあるように、妻子を持ったロビー以外のメンバーはアルコール、ドラッグにおぼれたり自動車事故を何度も起こしたり。。。幾つ車潰したの?という感じ。
ドラッグの問題から、段々と反りが合わなくなってしまったのだね。最後にはロビーが抜けることに。。。

このバンドはそれぞれが曲を作れて、メインボーカルが3人もいたということだが、本作の主な語り手は曲の大半を書いたというロビー・ロバートソン。本作は基本ロビー本人の自伝をベースにしているとのことで、彼の見方からの内容。一部仲違いした前述リヴォンの友人からの反論的なものはあったがちょっと中途半端。
リヴォンもドキュメンタリー映画を作ったようなので、そちらも観てみたいな。。。

ロビーは多くの映画音楽にも携わっているとのことで、私が観たものだけでも、「レイジングブル」「ディパーテッド」「沈黙」「アイリッシュマン」など。すべてスコセッシ監督作品。

スコセッシ監督が撮った最後のステージ「ラストワルツ」が本作の中で短く紹介されたが、これは是非観たい。スコセッシ監督は本作も総指揮もされ、インタビューの映像でも少し出ていた。

ところで本作メインの語り手ロビー・ロバートソンは若い頃相当カッコ良かったし、ツアー先で出逢った奥様も超絶美人。女優さんみたい。でも本作で登場する彼は、みのもんたに雰囲気がそっくりなギラギラしたおじさんに見えてしまい(失礼な!😤)。。。
メンバーの中ではキーボードのガース・ハドソン氏の佇まいが一番好きだな。😄 お顔は2001年宇宙の猿人か、猿の惑星のコーネリアスかという感じだけれど(もっと失礼な!🤪)。。。
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