『Search』のアニーシュ・チャガンディ監督の新作スリラー！主演は実生活でも車椅子を使っているという新人キーラ・アレン、そしてドラマ『ラチェッド』や『キャロル』のアビー役のサラ・ポールソン。
ヒッチコック型サイコスリラーを現在に蘇らせた作品としては満点じゃないだろうか。話は予想がつくし展開も既定路線だけど、ちゃんとハラハラしながら観ることができた。
色の演出や撮影などが行き届いていて変化球的作品だった前作の良さを引き継ぎつつサスペンスのつくり手としての技量を証明したと言えるのでは。
中盤部屋に閉じ込められたクロエが口に何故か水を含んで窓から出るシーン、「おー！賢い！」と思ったし、これだけで彼女がちゃんと賢くて冷静な判断ができる人なんだというのを示すのが見事。
まあただ『ゲット・アウト』ジョーダン・ピールや『死霊館』『マリグナント』ジェームズ・ワンなど捻ったホラーが流行の今は少しお行儀よく見えすぎるかな。
ヒッチコック的なクラシカルなサスペンスとしては満点だけど、捻りを期待して観ると物足りなさを感じるかも。
