このレビューはネタバレを含みます
気狂いの母親から逃げる娘の話。
しかも実の自分の娘でもない。
亡くなった娘の代わりに他人の子を誘拐して自分の娘と同じ病気に仕立て上げるために筋弛緩薬などを飲ませる母親。
自殺未遂した娘を病院から攫うシーン。
看護師だから言わせてもらうけど有り得なすぎてめちゃくちゃ萎えた。
モニターの線切ったら通知音が鳴って病室の近くにいるナースはすぐ気付くし、ナースステーションでも24時間バイタル確認できるようになってるから絶対すぐに駆けつける。
あんな挿管抜いてる暇ないでしょ。
ましてやICUに入院してる患者の顔なんてその病棟で働いてる人全員把握してるに決まってんだからあんな車椅子で堂々と逃げられるわけないし。
てか車椅子乗ってて後ろに引かれたら健常者でも足であんな踏ん張れないし最近まで筋弛緩薬飲まされてた人なら尚更無理に決まってる。母親に対抗するために自力で立ち上がるっていう感動シーンなんだろうけど「いや無理でしょ」という感想しか生まれなかった。
まぁそんなこと言ってたら最初にベイビー誘拐することも100%無理だから(普通新生児室には鍵掛かってて一般人は入室し得ない)この映画が成り立たないわけだけど。
こういうスリルサスペンス系の映画ってリアリティないと一気に萎えるけどそのお手本のような映画だった。
クロエが賢くて可愛い。ただそれだけ。
中身ないしつまんないし、観なくて良かった。
