マサ

RUN/ランのマサのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.7
 母の愛情、娘を想う気持ち、本来であれば見ていて微笑ましい、素敵な情景のはずが何かがこぼれ落ちると、ここまで変化してしまうのかと恐怖。
 母はいつも「娘のため」と言いながらその行動で満たされるのは母なのか、娘なのか。
 母の行動心理が深く掘り下げられているわけではないので、なんとなくこうかなと解釈するわけだが、聡明な母の考えは歪んでいたらしい。娘は自分の意志で行動を起こし始めるが、蛙の子は蛙という言葉がある通り、違うと思いながらも最終的には同じ行動原理を辿ってしまうのが悲しい。
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