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シャレードのsumiccoのレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
4.3
懐古主義じゃなく。

「これが映画か!!」と心底思いました。

あたしは FF だって
名作と言われる7より10が好きですし
ドラクエは、4からしかやっていません。
漫画だって手塚治虫は肌に合わず
ONE PIECE のが断然好きです。
小説も横溝正史より、
東野圭吾を読みたい派。
なので映画も、
温故知新を信じるが故に
ちょっと重たい腰を上げて、
白黒作品を頑張って観るときがあります。

でも、
この作品は映像こそ古いですが
それすらもお洒落で
すっごく生き生きとしていました。
映画が始まってすぐの
クレジットタイトルからもうかっこいい。
そこでガッと惹きつけられて、
あとはもう一気。

30年以上前
母親に付き合わされて観たはずなのに
内容の記憶は皆無(笑)
でもそのお陰で、
ケイリーグラントには驚かされましたし、
本格ミステリなんで
ちょうどよかったです。


とにかく、これ多分、
観る人みんなが思うんでしょうけど、
オードリーヘップバーン
ほんとに
ほんとにほんとに素敵ですよね。
美人顔なのにめちゃくちゃキュート。
幼いのにセクシー。
相反するはずの2要素を瞬時に同時に出せるって、
どこからでもなんでも出せる、で有名な
デビッドカッパーフィールドも見上げると思います、ええ。

それに、
英語がまたいいんだなあ。
クセがあるのに聞き取りやすく、
余韻はなくても残りやすい。
あの響きには、憧れます。


最初から最後まで徹底してオシャレで、
アクションシーンではハラハラさせてくれますし、
コメディでもあり、
ラブロマンスでもあり。

本筋のミステリの部分だけ
たまたま読みが当たってしまったので
評価は 4.3 になりましたが。
傑作と呼んで申し分ない作品でした。

水野さん、
映画って本当にいいもんですね!(笑)
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