高級中古車ビジネスで起業するも資金繰りに窮し、父がひとり暮らす故郷に帰省した男。
商品の車を押収され、早急にまとまった金が必要に。
偶然再会した旧友からあるビジネスの話を聞き、その危険な儲け話に自らも手を出すがーー
ちょっとした出来心からドツボにハマり追い詰められる系の古典スリラーを、そのまま現代に甦らせたような、良い意味で小さい話。
監督・脚本・主演を自ら務めてるくらいなので、こーいう画を撮りたい!という明確なビジョンがあったんだと思います。
こだわりたい部分はちゃんとこだわった上で、撮れる作品のサイズ感をシビアに逆算してつくってそう。
おそらくかなりの低予算ながら画が安く見えないし、地味だけど全体的なクオリティは保たれていた。
あっさりなラストも昔の映画っぽくて、思わぬ拾い物。