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ビバリウムのibのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

本国の予告編を見た時から日本での公開をずっと待っていました…!!やっと!!

『9』という数字はこの作品において重要な意味を持つようですが(HPのキーワード解説より)、
それはYonderという世界の循環を表しているのかもしれません。トムとジェマが経験したあの光景は繰り返されていく…?

赤ちゃんから少年、そして青年。成長スピードがはや過ぎる。
そして少年の声の低さ。めちゃくちゃ気味が悪いです。
あとマーティンがジェマの真似をするシーン。『No, not yet』が気持ち悪い。

退屈だったという感想も見かけますが、逆にその退屈さを体感するための映画だったのでは、?
Yonderで2人が長い時(少なくとも3ヶ月以上?)を過ごしたように、観客達にもまるで自分達もそうであるかのように感じさせる効果があったのかもしれないなと思います。

トムが文字通り墓穴を掘っていたのは盛大な皮肉
穴の中でトムが見つけたのは前の住人の遺体?
おそらくこの悲劇はこれまでも繰り返されてきており、これからも連鎖していくのだろうというのはここからも分かります。

個人的にはすごく好きです。
車の中で流れていた音楽も素敵でした。
ただ、最後にすべての謎が解ける!みたいな映画ではないので若干もやもやはしましたが。
なのですっきり観終わりたい人にはあまり合わないかもしれません。
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