ビバリウムの作品情報・感想・評価

「ビバリウム」に投稿された感想・評価

まさにラビリンス映画。収容所のような緑色の住宅の家波、空に浮かぶ真ん丸い雲、張りぼてのような太陽が不穏を呼ぶ。そんな街へ不動産屋に連れて来られたトムとジェマ。食物など必需品は勝手に宅配され、赤ん坊まで届けられる始末。果たして2人は街を抜け出せるのか。成長の早すぎる子供は敵か味方か、はたまた人間なのか。タイトルも意味深、冒頭のカッコーの托卵や怪しい不動産屋、街の名前「Yonger」も何をか言わんや。
Yuuki

Yuukiの感想・評価

4.0
とある不動産屋を訪れたトムとジェナは怪しい営業に連れられ新興住宅地ヨンダーに案内される。広大な土地に同じ外観の家が並ぶ機械的な住宅地で人の気配は皆無。怪し過ぎるゆえ帰ろうとするも、無限に広がる区画から出ることが出来なくなってしまった!そして住宅地に遭難して数日後、段ボールに入った赤ちゃんが届けられ、「育てれば解放される」と書かれていた。帰らせて…な話

映画を愛し、映画に愛されているのでオンライン試写にて。いつもありがとう…。生活感の全く無い同じ住宅が規則正しく無限に並び、区画外に出ることが出来なくなったカップルがいきなり知らん赤ちゃんを育てるハメになる非常に不条理で常人の理解を超えた閉塞スリラーという設定が不思議で、物語が進んでいくごとに二人にのしかかる超絶ストレスがこちらにも伝染するような勢いで見るのが大変な逸品でした。分かりやすくいうと全盛期の「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせるようなシナリオなのでおもしろくはありますよ!

さらにこの赤ちゃんはありえないスピードで成長し、めちゃくちゃ不快な態度と声真似、意味も無く叫び夜中に謎の映像が流れるテレビ画面を凝視したりと、育児に身を預ける今の立場からすると気が狂いそうなほどの最悪赤ちゃんなのがすごかった…しかも自分たちの子どもですらないし、訳もわからぬまま閉じ込められている状況も加味するとトムやジェナの行動は本当に理解できる…

この謎の施設と赤ちゃんの正体はある程度考察出来るしオープニングのある動物の習性やタイトルの和訳から何となく全貌は分かるけど、分かったところでどうにもならない、人間の理解を超越した本当に摩訶不思議な話でした。敬具
SexyPonyo

SexyPonyoの感想・評価

3.5
悪くはないけど、40分くらいでまとめられそう。あとジェシー・アイゼンバーグよりも、もっとニューロティックな感じの俳優をキャスティングした方が作品が締まるような気がした。
ボウイ

ボウイの感想・評価

4.7
幸せなカップルが新居を探して訪れた住宅地ヨンダーから抜け出せなくなるラビリン・スリラー。

内見中にいかにも怪しい案内人が姿を消し、帰ろうと車を走らせるが行けども行けども同じ景色。精魂尽き果てて暮らしていくことにするが、ある日、ダンボールで赤ちゃんが贈られてきて......。

ジェシー・アイゼンバーグもイモージェン・プーツもどんどんどんどんくたびれていく。それとは真逆に異様なスピードで成長する子ども。あの案内人や謎の子どもの目的とは!?

キャッチーなシチュエーションの中に、人生のダークサイドを簡素化して煮立てたようなヤバイ映画。2021年のいや〜な映画No.1。新鋭監督ロルカン・フィネガンの名前は覚えた。
少し寝て急に最初のが全部伏線だったことに気がついて評価少しあげた!
人間はいろいろ棚に上げて考えてしまう生き物ですね
小夜子

小夜子の感想・評価

3.0
これは、結婚生活・子育ての苦悩を揶揄しているのかもしれない…。いや、それとは全く関係ない‟襲撃”の話なのかもしれない…。とにかく、冒頭に登場する不可思議な不動産屋から目が離せなかった。
緑茶

緑茶の感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

飼われながら飼うボーイズ&ガールの話👨👩🏠

タイトルそのままの映画だった笑。まさにビバリウム。
「嗤う分身」が割と好きだったので、不思議映画の常連ジェシー君が出てる今作もハマるかと思いきやそんなだった💦 というかちょい長い。。内容的に1時間で終わりそうな話。飼育の恐怖。 穴掘ったりキーキー泣いたりするから、昔飼っていたカブトムシを思い出した。

”あれ”が奇声を発するたびにいつ殺すのかとワクワクしてたのに、2人ともあの極限の精神状態でなぜ殺さないのか不思議だった。 個人的にそこから面白くなっていくのを期待していたため、案の定二人がホイホイあれの言いなりになっていくのが見ててしんどい。

ただ、序盤とオチがリンクするのはニヤッとしたし、設定自体とヴィジュも好き。羊のショーンみたいなコロコロした雲⛅だったり、ミルク🍼とか🌽フレークのパッケージがミニマルおしゃで好みだった。 
本作における一番のお気に入りは、春が訪れて羽毛布団をクローゼットにしまうようなエンディング。
shogo

shogoの感想・評価

4.0
ミュータントによる乗っ取りや、現代社会の風刺など、様々なメッセージが込められていて面白かった。

冒頭、少女に自然の摂理を説くジェマ。それが巡り巡って自分にもやってくるのはあまりにも皮肉。嘲るようなトムの墓穴掘りもなかなかのいやらしい当てこすり。
あんこ

あんこの感想・評価

4.5
あるカップルが新居探しで紹介された住宅街からまさか出られなくなる!

夢のマイホームは悪夢…!

謎が謎を呼ぶ嵐!SFとミステリーで奏でるヨンダーのマイホームに潜む地獄と七三男が脳裏から離れないトラウマ植え付けられる映画!出てくるものなんか全部嫌な感じ~🤗

怪奇×恐怖×胸糞×考察の最恐トリプルアクセルきまった怪作!!

アリ・アスター監督の次はロルカン・フィネガン監督だ…!

あんこぶつけたろか!
まるで得体の知れないスタンド攻撃にスタンドなしで立ち向かっているような、いや、なす術もなく翻弄されているような、その際に生じる不安や恐怖をじっくりねっとり時間をかけて描く奇妙な作品。その根底に宿っていたのは、無自覚の内に多くを搾取されている僕たち自身の現実だった。
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