Vivarium(原題)の作品情報・感想・評価

「Vivarium(原題)」に投稿された感想・評価

世界観・テーマは○だけど、半分ぐらいの時間に短縮して、世にも奇妙な物語風のオムニバス作品の一つとして売り出した方が良かったのでは....
うっすーww脚本がペラいし映像もチャラい。映画である必要がそもそもない。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.0
【昼はマグリット、夜はホッパーな世界で強制育児生活!】
団地で幼少期を過ごしたことがある者は、ふと四方似たような直方体が並ぶ無機質閉塞感に包まれた巨大な空間に恐怖を抱いただろう。そして、アメリカや中国にはもっと広大なこの手の地が存在することにひょっとしたらさらにゾッとするのかもしれない。幼少期に、この手の虚無な閉塞空間に恐怖した私にとって魅力的な不条理ホラーであった。

熱々カップルは、完璧な新天地を求めて不動産屋を訪れる。そこにいる不気味な男が「理想の住宅街Yonderはすぐそこにあるので見学に行きませんか?」と言う。近くといってもそんな広大な住宅地なんてあったかしら?と思いつつもカップルは車を走らせる。長いトンネルを抜けると無機質な緑の建物が立ち並ぶ空間であった。ルネ・マグリットのような似たような雲、似たような家が立ち並ぶ広い広い空間を恐る恐る走らせ、二人は9番の家へたどり着く。案内人は、部屋を紹介して回るのだが、どうも様子がおかしい。不気味の谷を維持しようとした造形。成り立たない会話、不敵な笑みに不信感を募らせる。そんな中、突然彼は消えてしまう。怒った二人は車を走らせ、この住宅地からバイバイしようとするのだが、何故かどんなに頑張っても9番の家に戻ってきてしまう。車はガソリン切れ、スマホは電波が遮断され、家を燃やしても一切解決しない。幸い、飯はどことなく出現するのだが、味はしない。虚無な空間に閉じ込められてしまったのだ。まるで研究所にある動植物飼養場(VIVARIUM)に閉じ込められてしまったかのように二人は強制的に生かされるようになる。

そんな二人の前に、オギャーオギャーと泣き叫ぶ声が響き渡る。赤子が現れた。なかまに なりたそうに こちらをみている!二人は育てることとなるのだが、爆速で赤子は育ち、たった90日で小学生くらいの大きさにまで成長する。そして赤子特有の不快指数高い絶叫を轟かせながら、二人の精神をドンドン奪っていく。昼はマグリット、夜はホッパーな世界で、絶望にくれる中、女はこの赤子に少し愛着を持ち始める。一方で、男はタバコをポイっと投げて出現した粘土質の地面に取り憑かれ、24時間カノジョも子どもも無視して穴を掘り続け、ドンドン疲弊していくのだ。

本作は、疾風怒濤のようにシュールにシュールを重ねていき、時間的省略も多い。ラストも謎のクライマックスを迎えるため、一見難解な作品に見える。しかしながら根は『イレイザーヘッド』同様、子育ての苦痛から導き出される狂気を戯画的に描いた作品だ。赤ちゃんは自分たちの思いのようにはならず、泣き叫んだり狂気的なまでに不快なことを見せびらかしたりする。夫は、仕事に忙しく家事や育児に全然興味を示さず、ドンドン妻が疲弊していく様を風刺していると言えよう。

そしてその閉塞感をルネ・マグリットやエドワード・ホッパーたる世界から紐解いていく。そして、終盤にかけて心理的崩壊を、絵画の崩壊、世界観の崩壊で象徴していくところにLorcan Finneganの非凡さが伺えます。彼は、カフカ的世界が好きらしく、前作では調査員が森で迷子となり説明不能な現象に発狂していく様を描いた『Without Name』を手がけている。カフカ好きとしてはLorcan Finnegan監督を追っていきたいなと思う。

これは新型コロナウイルス収束してからでも遅くないので日本公開してほしいものがあります。
ハッキリ言って映画じゃないな。観させる怪談文学。

冒頭に30秒、カッコウの托卵を解説する無音ビデオを見せられる。

映画本編が始まり、同棲を計画してる若いカップルが、カッコウに弾き落とされたんであろう2匹のヒナの死骸を(男の掘りかえした)穴に埋め、半ばチャラけつつ"葬儀ごっこ"に興じる。

で、その足で不動産屋に出かけ、あの予告トレイラーの展開へと進む。

どうしても前後の話の流れ上、ああ「この子は彼」で、この先ほっとけば、そーなっちまうな。大丈夫だろか……とハラハラ心配し、恐れざるを得ない。それでも、その方向へ、その方向へ。物語と鑑賞時間は ずんずんずんずん容赦なく、恐れた方角めがけ突き進んでく。

なるようにしかならず、どうすることも叶(かな)わない。

でまー、結論としちゃ本編冒頭、保育士の娘が(遺棄死させられたヒナたちを指して)悲しがる女児に言い放ったセリフに帰してしまうワケだ。


「自然はときに、残酷なの」


残酷だろとも。だからナニ(What ever)? それ言っちゃ、おしまいだろがああ………!!

と、何重にもイラっ★とくる、とにかく最悪で卑劣で悪夢のような作品。これで明快かつコンパクトに自然界を凝縮した教育映画にまとめたつもりらしい[原語]題名の悪趣味さにも、思いっきし " FAK U "だわ(嫌悪)
Juri

Juriの感想・評価

3.4
なんてものを見てしまったのだろう。
魅せられたけど、もう2度とみたくない。
きもちわるすぎる。情緒不安定になるのでもう観たくないけど没入度高かった。