このレビューはネタバレを含みます
「托卵」をネタに人生を眺めてみたら‥
種を残す事が、生きる事の使命だとしたら
残した後は死ぬしかない
ミッドサマーの飛び降り如く
可愛らしいミントグリーンの住宅地
食べるモノは自動で届き
でも、それには味がなく
やることはミュータント育てのみ
私はあなたのママじゃない、と吠えつつも
面倒を見てしまうのは、母性という本能なのか
エサを運ぶ仮親を
飲み込んでしまいそうなぐらい大きな雛鳥
冒頭のカッコーのシーンが
全てを物語っていました
個人的には、クライマックスのパラレルワールドに
滑り込んでからの描写がツボでした
一体最後はどうなるんだろう‥と
わくわくしながら観てましたが、
結局どうにもならず、究極のバッドエンドが待っていました
それでもこの終わり方には、妙に説得力があり
映画ってこういうモノ、と
救いのなさに脱帽です