まゆだま

ビバリウムのまゆだまのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「托卵」をネタに人生を眺めてみたら‥

種を残す事が、生きる事の使命だとしたら
残した後は死ぬしかない
ミッドサマーの飛び降り如く

可愛らしいミントグリーンの住宅地
食べるモノは自動で届き
でも、それには味がなく
やることはミュータント育てのみ

私はあなたのママじゃない、と吠えつつも
面倒を見てしまうのは、母性という本能なのか

エサを運ぶ仮親を
飲み込んでしまいそうなぐらい大きな雛鳥
冒頭のカッコーのシーンが
全てを物語っていました
個人的には、クライマックスのパラレルワールドに
滑り込んでからの描写がツボでした

一体最後はどうなるんだろう‥と
わくわくしながら観てましたが、
結局どうにもならず、究極のバッドエンドが待っていました
それでもこの終わり方には、妙に説得力があり
映画ってこういうモノ、と
救いのなさに脱帽です
まゆだま

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