なちここ

ビバリウムのなちここのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.4

陳列されたようなワントーンの家、
どこか変な紹介人、
奇妙な子供。


メルヘンさすら感じるパステルカラーの可愛らしい理想の家が、だんだん不気味に見えてくる。

僅かな変化も無い奇妙な生活と、
無意義の時間の経過が中々辛い…
あんまり長い映画じゃないけど体感と疲れが出てくるな


憔悴するトムと発狂するジェマ。
今までこうやって餌食になったカップルが沢山いる。ことは分かったが…
何も明かされず、
誰も救われずだけど
きっとそのラストだから良いんだろうね。

最初の鳥のシーンが全てだったなあ。


変にSFチックにならずに
不気味で完璧なグラフィックのまま
作品の雰囲気を保っててよかったな。
なちここ

なちここ