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ビバリウムのttrrのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

子どもの気味の悪さが印象に残った。
外見は普通の少年でも、精神年齢との不一致、低い声、独特な叫び声など、
いろんな部分が本来の子どもとズレていて、不安な気持ちにさせられる。
テレビに熱中する姿はいかにも子どもらしいけど、
内容が訳の分からないのも怖い。

物語は一言で言えば「カッコウを人間で再現した」ということだろうか。
カッコウは雛鳥が入れ替わっても気にする様子はないが、人間の場合はそうはいかない。
だから、住宅地から出られないようになっているんだろう。逆説的だけど。

もしくは、「子育て」のように見えるだけで、
実は「コミュニケーション能力」を描いているのかもしれない。
よく知らない人に出会ったときに、どれだけ相手に合わせられるか。
トムはすぐに投げ出したが、ジェマは辛抱強く付き合っていた。

視覚的な演出も秀逸な分、前半の「どうなっていくんだ」
という期待と比べると、オチが簡単に予想できて物足りなく感じた。
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