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ビバリウムのqusitaのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

中だるみの無い、綺麗なストーリラインで好きでした。ホラー要素も丁寧で、ジャンプスケアではなく客観的な怖さを見せてくれるのがよかったです。

好きだった点
・客観的なホラー。マーチンが部屋を先回りして見せたり、カップルの真似をしたりするのは確かに怖いけどどこか他人事のように感じました。なので変に感情移入することもなく、比較的安心してみれました。好みのホラーです。
・ストーリーライン。無駄がなかったように思います。例えば袋に死体を詰めるシーンですが、全部違うように描写されていました。トムは死んでから袋の中に入れられるまでが丁寧に描かれていたけど、ゲマはいつの間にか袋に入れられていて袋を閉じるシーンだけ描写されました。最後の旧マーチンはトム同様丁寧に袋に入れられる描写はあったが、最後体が畳まれた。それぞれ少し違っていて、新鮮味があって、よかったです。
・不気味さ。少年が醸し出した不気味な雰囲気は素晴らしかったと思います。普通のようにみえて、所々違和感があるんですよね。

残念だった点
・救いのないエンディングはどうしても悔しい気持ちになってしまうので、ちょっと残念でした。完全に好みの話です。

真相に関しては色々な考えがあります。知りたかった自分もいますが、真相にたどり着かなかった理由もわかります。あのカップルは職種的にああいったオカルトに対する理解は無さそうなのであの二人では真相にたどり着くことは不可能だと思います。そう考えると現実的で、よかったかもしれません。

途中母性や嫉妬がテーマになるのかなって思ったけどそんなことなかったです。
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