ゆずきよ

ビバリウムのゆずきよのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.5
前情報は無し。
ポスタービジュアルだけ見ての、一目惚れです。

物語は、家を探すカップルが訪れた不動産屋で案内されたのは、同じ家が立ち並ぶ住宅街。いつの間にか不動産屋は居なくなりカップルは街に取り残されるというお話です。
主演はジェシー・アイゼンバーグとイモージェン・プーツ。
ジェシー・アイゼンバーグの顔が見覚えあるなぁなんて思っていたらゾンビランドの人ね!
冒頭はカッコウの托卵シーンから。
ご存知の方も多いと思いますけど、カッコウは他の鳥の巣に卵を産み育ててもらうのです。
その際に他の鳥の卵や雛を追い出したり、卵の柄を似せていたりともの凄い鳥なんですよね。
しかもカッコウの雛は結構大きいので親鳥より大きくなる事も…。
恐ろしい鳥ですよ本当。
街並みはジオラマみたいで底知れぬ恐怖があります。
閉じ込められるだけで無く、突如玄関先に段ボールが届けられ中には赤ちゃんが。
カッコウのシーンから予想はしていましたが、そういう事です。
そこからはずっとなんだか気持ち悪い。
展開的にはサングラスで黒スーツの方が猫と現れるのかと思う様な展開です。
ジェシー・アイゼンバーグも穴掘り師になっちゃうし。
子供は成長が早くどう考えても人以外の何かです。
そのモヤモヤのまま大小様々な出来事があり、真相には全く近づく事なく事態はどんどん悪くなっていきます。
結局何がしたかったのかわからないまま終幕。
ミステリーというよりはSFサスペンス?な映画でした。

個人的には面白かったです。
得体の知れない恐怖とか真相が迷路な所とか余白が多くて想像が捗りました。
オチとしてもこの映画らしくて良いです。
欲を言えばもう2盛り上がりくらいあっても良かったかなぁ。
ゆずきよ

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