佐々木、イン、マイマインの魔女見習いのレビュー・感想・評価

本棚に町田康の本がある。
カラオケ個室から聞こえて来た女の子が歌うプカプカをキャッチできる耳を持っている。
なのに彼には未来がない。文化を芸術をなに不自由なく享受し学ぶことができる環境にたまたま生まれてこなかったというだけで彼の夢は打ち砕かれる。

坂本裕二の「花束みたいな恋をした」を観た時と同じく、圧倒的格差と芸術文化の特権性を改めて考えさせられたのでした。