セッセエリボー

大海原のソングラインのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

大海原のソングライン(2019年製作の映画)
4.1
大和証券のCMが1時間半続いてる感じ。ソーシャルディスタンスをとてもしっかり守った音楽映画だった。画面からひとりずつ消えていくのとかZoom飲み会っぽくてよかった。
「ソングライン」というブルース・チャトウィンの著書があるけど、オーストラリア・アボリジニの世界認識を担う道の概念らしい。それを太平洋、インド洋全体に敷衍して、先祖の辿った海上の道をふたたび描き出す試み。「海によって分断されていると言われるけど、私たちは海によって繋がっていると考える」。台湾・パイワン族の歌手がとてもすばらしかった。
ひとりひとりのミュージシャンシップは素晴らしいんだけど、それが裏でこんな風にミックスされてることを本当に本人たちは知っているんだろうか?という疑問を同行した友人が呈していて、それはとても大事な問題だなあと思った。