触れ込みを見て、本当に1年間で一睡もしない奇怪なスリラー/サスペンス(そしてB級)かと思いきやそうではなかった。それを期待していたため勝手だが、ガックリ。
しかも、表紙のシーンは主人公がおちゃらけている場面のもの。まるで、SNSに上げる最高の1枚の自撮りのよう。
異常な不眠と痩せた風貌、この2つがよほど重要なファクターなんだろうと予想させた広告はズルい。
この作品を見終えたとき、ドストエフスキーの『罪と罰』を読了しているのだが想起されよりブルーになった。『白痴』も読んでいればさらに思うところがあったかもしれない。
ハングマンは知っていたので良かったが、知らない人からすれば謎を深めた要素になったんじゃないかと。
難解、B級、サイコスリラーを期待していたが予想以上に真面目なサスペンスで、ハラハラドキドキできた。
当然、クリスチャン・ベールの役作りはすごい。
