ロンドン舞台のインドダンス映画とのことでかなり期待して観に行った。
確かにダンスは格好いいんだけど、今まで観てきたインド映画ダンスのような魅力があまりなくて正直肩透かしを喰らった。
ラーム役の人のダンスは凄かったが。
主人公のことも「これどう好きになればええねん」といった具合。
恋愛や友情などを表現する【ダンスが物語】なのと、大会だから踊ってるだけの【物語の中のダンス】という差が明確で、ダンスにドラマ性が無いから味がしない。
こんなに踊りまくってるのに味がしないのは致命傷やろ、今回は期待しすぎて失敗したかなと思った。
準決勝までは。
ここまで積み重ねてきたドラマ性が爆発して、メチャクチャ格好良い人間のダンスに進化した。
それまでからの巨大な反動もあって準決勝は燃えたし、決勝のダンスはかなり泣いてしまった。
よくよく考えればあの状態のキャラのダンスが魅力的な訳がないんだが、その空気を演出で作ってるんだろうから凄い。
最後に「観てよかった」と思える映画でした。