Ryan

アーニャは、きっと来るのRyanのレビュー・感想・評価

アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)
3.5
教育映画



ストーリー
1942年、ナチス占領下の南フランス。ピレネー山脈の麓の小さな村で羊飼いをしている13歳の少年ジョーは、ある日ユダヤ人のベンジャミンと出会う。彼はここで落ち合う約束になっている娘アーニャの到着を待っていた。


主演 ノア・シュナップ
   (ストレンジャー・シングス)



ちゃんと面白い。
作中の雰囲気や綺麗な衣服、建物、ライティング等は教育番組で放送されてそうな感じだが、原作は映画化もされた児童文学「戦火の馬」などで知られるマイケル・モーパーゴ。
そのためしっかりした内容があり、幼い子供視点では面白いだが、大人視点ではちゃんと残酷に見える一面も持ち合わせている。

物語が進行するにつれて感情移入するキャラクターが変わっていく。ある人は村人に感情移入し、ある人は主役に…戦争も立場が変わると見え方が変わる。そんなら意味合いも込められているだろう。

教育映画としてはかなり優秀でちゃんと泣ける。
しかし大スター、ノアシュナップがオーラを隠しきれていない。貫禄の演技だけに素人を使った方がとも思うが大人の事情があるのだろう。
その代わりと言ってはなんだが、脇を固めるキャストはかなり豪華。
ミッションインポッシブルシリーズのフレデリックシュミットやオスカー女優アンジェリカヒューストン、インディージョーンズ運命のダイヤルのトーマスクレッチマン、そして我らが大御所ジャンレノ。
かなり強力な布陣だけあって文句なし。

ノアシュナップの声変わりしながらも堂々も名優たちと演技を繰り広げる今作はオススメだ。
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