いくまる

のぼる小寺さんのいくまるのレビュー・感想・評価

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
4.0
なんだか評判が良かったのと、工藤遥ちゃんが主演ということで。

観ている方としては大きな起伏はない日常の風景なんだけど、何かに打ち込んだことがあったり誰かの頑張る姿に影響を受けた事がある人にはしっかり刺さる内容だった。
(そして案の定翌日スポーツセンターのトレーニングルーム契約した)
(ボルダリングもやった)
(楽しかったです)


小寺さんを見ている4人の目線で話が進むんだけも、どの話をとっても高校時代によくあるシーンで。
観ながら何度も「あの子みたい」って思う事があって懐かしくなった。


一見他人に興味が無い(薄い)ようにも見える小寺さんだけど、相手への他人の評価やレッテル貼りに興味が無いだけでしっかり人のことを"見てる"んだよね。
そして「目の前の壁を登ろうとする人」はみんな"同志"。

…というストイックな面と、クラスメイトや先輩たちとのちょっと抜けた面、両方がとても自然で魅力的だったのはハルちゃんのなせる技でしょう。

選ぶものでもないけど、一番好きだったのは倉田さんとのシーン。
頑張ることも楽しいけれど、頑張ったことを褒められたら嬉しくてもっと頑張れちゃうよね。
見ていてくれる人がいるって幸せだよね。

文化祭の着ぐるみメンバーが孫悟空で笑った。
私も学校の壁登りたい。


あと、小寺さんのTシャツが変で、そこも好きでした。



あの時頑張っていてつい目で追ってしまった子たちは、今みんな違う事をそれぞれの場所で頑張っているけれど。
それが今も励みになったりするから、人付き合いって面白い。
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