うなぎネコ

破壊の日のうなぎネコのレビュー・感想・評価

破壊の日(2020年製作の映画)
3.8
変われ。
突きつけられる映画。破壊された。

映画って、制作に時間と人とお金がかかるから
「リアルタイムの発信」には向かないメディア。
終息した後や、過去を振り返って熟考や反省には向いてる。

そんな常識を覆してきて驚いた。スピード感!
公開日は幻の「利権まみれの運動会」開会式

得体の知れない化物、疫病の感染拡大…

・狂っていく「普通の人々」
・偉大な自然の力、神羅万象に意味を求める修験道
・即身成仏で祈り続けたかつての僧
人はいつの時代も、未知なる脅威に祈るしかなかった。
・山を降りた人々の日常(止められない都会の経済活動)

それぞれの乖離。
この流れはリアルに今、我々が置かれている世界

音楽の力・画の力、「変われ!」と圧倒される。
即身仏の画力!

ただ、何だろう…
何十年も経った後に残る「普遍的な何か」が足りない気がした。
例えば、「ナウシカ」や「AKIRA」には、
核戦争でも原発事故でも通じる「何か」普遍的なメッセージが、
いつの時代に観ても「我々に問われている」何かがあるような気がする。

生き残ったら、30年後に観て何を感じるだろうか…


おまけ:豊田組の役者に感じるのは
「演技力」とかではなく、佇まいの存在感だな
と、改めて。
うなぎネコ

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