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君は永遠にそいつらより若いのaandのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて、原作も事前情報も入れずに鑑賞。

前半は現代の大学生の姿を現す何気ない日常が続き、主人公のホリガイからは「負けても悔しいと思えない」と言うような学生の代表らしい台詞が幾度となく発せられた。

話が進むにつれホリガイを取り巻く人々の内に秘めた思いが明らかになっていく。「人の痛みが分かるのかよ?」と言われ、へらへらと分かっていないようにテキトーにふるまっていたホリガイですら、本当は人一倍心の痛みを感じられる人だった。

卒論のために集めたアンケートを中途半端に仕上げたのも、用紙上で書かれていることがその人のすべてではないと思ったからなのではと感じた。

人の痛みをすべて理解することは難しいが、100%でなくても自分の言動で救われる人も傷つく人もいるのだと思いながら過ごすことで、自ずと人との接し方も変わるのではないかと思う。

なんとなく日々を過ごしていると感じる方に、ぜひ見ていただきたい。
※不思議なタイトルに納得します。
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