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君は永遠にそいつらより若いのeugeeneのレビュー・感想・評価

4.3
「人と自分の元気を過信してはいけない」という信条を長く持っているのだけれど、まさにそんなことが描かれているような気がした。平穏に見せても人は何かしらの葛藤を抱えているし、人に見せないその部分に深く向き合っている人ほど他者との距離感には慎重になる。

言い換えれば、誰かの心に本当に触れたいと願うならまず自分自身に向き合うことだ。その意味で、堀貝は蓋をしていた自分の内面(志望動機)を茶化さず話せるようになることで、猪乃木さんと深く結びつく。きっと見る度に響く部分が変わりそうな作品だし、人物それぞれの視点から繰り返し見るのもいい。
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